宮下陸

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「ふーん」 「なんかこっちに引っ越してきたのは、病院に入院してる知り合いの近くにいるためなんだって。それにおばあちゃん一人暮らしだったみたいだから家に一人にしておくのも物騒だし、すぐお見舞いにいけるからって」 「そうなんだ。いや実はさ、今日バスケ部に入部したんだ。だから、どんなやつかなーって」 俺は、波留にその気がなかったことに安心して、どうでもいい言い訳をした。 「宮下くんが?」 「そうそう」 「仲良くしなよー?」 「まぁ、任せとけ」 俺は、寝転がり携帯に目を移した。
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