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「叶うといいなー」
「波留はなにお願いしたの?」
言ったら叶わないよとか言いつつも、聞いてくる航太。
「私はね、ずっとずっとずーーーっと、航太と一緒に居られますように!ってお願いした!」
「じゃあ、僕が大人になったら波留のことお嫁さんにしてあげる」
「えっ!ほんとう?!」
「うん!」
「じゃあそしたら、ずっと一緒だね!」
私たちは笑った。ー
あの頃はただ純粋に生きていて、これから先もずっと航太と一緒にいれるんだと思ってた。
あんな約束、きっと子供の戯言で、航太は忘れていると思う。
高校二年生になっても何も進歩がないのも事実だ。
航太は、好きな子いるのかな。
私が好きって言ったら、どんな反応するかな。
笑うかな、からかうかな、それとも、、、
私は頭の中に浮かぶ様々な考えを振り払って、ベッドに寝転がった。
「苦しいよ、、、」
こんなにも意識してしまって、私らしくない。
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