距離

2/6
前へ
/232ページ
次へ
「くそ波留」 昼の時間、陸と他の友人達とお弁当を食べていた航太は呟き、牛乳を勢いよく飲み干した。 「なーに怒ってんの」 陸は笑った。 「あいつ、この前から全然朝起こしにこねーんだよ」 「おいおい航太、お前ひょっとして変なことしたんじゃねーのー?」 周りの友人達が冷やかす。 「べ、べつに!あんな奴の胸触ったぐらいでなんもそそられねぇよ」 航太はつい大きな声で言ってしまった。 教室中の視線が航太に集まる。 航太はとっさに陸の胸を触った。 「なっ!なっ!そうそう!男の胸触ったってなんてことねーよ!」 「意味わかんねーよ」 陸は頭を叩いた。
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加