高校2年生 春

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ーーーーー航太 誰かが俺を呼んでいる。 「航太ってば」 誰かが俺の顔をのぞきこんでいる。 俺は、手を伸ばした。 柔らかい感触がした。 明るい光が俺の目の中に入ってきたーーーーーー 「ふぁーーーーっ」 目を開けると、目の前には隣に住んでいる幼なじみの波留がいた。 俺は毎朝、波留に起こされる。 「おはよ波留」 しかし波留から返事はない。 波留は、きょとんとした顔で俺を見ていた。 「どうした?」 俺は、自分の手が波留の胸に触れているのに気がついた。
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