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俺は昔から運動が駄目で、惨めな思いをしてきた。
皆が当たり前にできることもできなくて、何で自分がこんな思いをしなければならないのかといつも考えていた。
そんなある日、俺は何気なく自分の「真」という名前について聞いてみた。
そしたら、
真面目に真っ直ぐ生きて欲しい、と。
そんな思いが「真」という字には込められていた。
だから、俺はその名に恥じぬように頑張って。
気付けば、真という字も好きになっていた。
その時からだろうか。
あんなに嫌いだった、運動神経抜群なやつも素直に、“頑張れ”って応援できるようになった。
今まで抱えていた憎しみも一瞬にして消えた。
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