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「えー、ご報告があります」
いつものように昼食をとっていると、金城がやけにかしこまって言った。
俺はちょっと待てという合図を手でして、急いで口の中のものを胃に流し、イチゴ・オレを少し飲んだ。
報告…といえば昨日話していたことだろう。正直気にはしていた。
だが、こんなにも早く聞けるとは思わず、覚悟―する必要がない―というものがない。
俺は完全に諦め、
「じゃあ、どうぞ」
と言い、先を促した。
金城は小さく頷いた。
そして、
「今度の試合に………」
ドクドク………
「出られることになりました」
「おおー。おめでとう」
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