胃袋遊戯

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店を出て、始発の電車を待つ。キャベジンはなかなか効かず、胃袋が破裂しそう。込み上げてくるものがある。葛藤したものの負けてしまい、道端でリバースした。ラーメンの味やら甘ったるい酒といちご大福の味がした。こんな風にリセットできたらいいのにね。 今頃私は笑い話の種になっているのだろうなとか思う。妖怪いちご大福喰い女呼ばわりとかして。そう思うと、ラーメン屋の女将も悪くないかもと考えてしまう。なんて自分は節操がないのだろう。年齢差がいくつあると思っているのか。国際結婚の壁を、相手がバツイチだという壁を越えていけるだけの度量が私にあるのか? いやない。
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