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そんな夢が打ち砕かれる日がきた。
やっぱりなんかおかしい。
本能的に、胸騒ぎがするのでPCを見たところ、風俗に通っていた。
裏切られたショックと、風俗嬢への嫉妬で気が狂いそうになった。
私は抱かないのに、風俗嬢は抱くんだ!
風俗店のHPをチェックした。
眼を見張る程の可愛いく、スタイル抜群の嬢達が紹介されていた。
胸はGカップでウエストは50センチ。
一昔前なら、整形や写真加工だったかもしれない。
だが、これは違う。生まれつきだ。
だって機械だから。
かなり精巧に作られており、人間となんら変わらない。人口知能もある為、本物の人間と見分けがつかない。
せめて人間の風俗であってほしかった。
女としてのプライドを砕かれるだけで済むから。
機械が相手なら、もう人として全てを否定された気分になる。
「機械無理!」そんな圭介の言葉を思い出し涙が止まらない。
一体どの言葉を信じたらいいんだろう。
そんな時ふとある言葉を思い出した。
人は行動では嘘はつけない。
そうだ。
さやかは目の奥に悲しみを残したまま、静かに目を閉じた。眉間には苦しそうなシワがよる。
圭介は機械が好きなんだ。
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