124人が本棚に入れています
本棚に追加
「なあ須藤、俺って極普通の一般ピーポーなわけよ。」
「おう。」
「平穏無事に卒業したいわけよ。」
「おう。」
「何か色々腑に落ちないんだけど…」
「まぁ…な。」
歯切れの悪い須藤の返事に芳樹は盛大にため息をついた。
「しょうがない。行くしかないか…」
しかし、この後部活どころか相良の寮室へ行く事さえ叶わなくなる事を
この時の芳樹は知らなかった。
「中村芳樹くんですね、これから私と生徒会室まで来て頂けますか。」
柔和な笑顔で、それでいて有無を言わせぬ雰囲気の副会長塩谷が
芳樹の肩に手をかけた事によって…
最初のコメントを投稿しよう!