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先程とは打って変わって真剣な表情の塩谷は少し思案した後答えた。
「薬は効いていると思います。しかし、
何にでも答えると言う訳ではありません。
当麻会長を探っている訳ではないかもしれませんし、他に目的が
あるのなら質問が的を得ていないですね。
もしくは、全くの無関係か…」
「そうか、では…
お前はこの学校の誰かを探っているのか？」
再度の会長の質問にも芳樹は答えない。
「………。」
「…全くの無関係か、他の目的があるのか…。
塩谷、薬の持続はどれくらいだ？」
当麻の質問に塩谷は華美ではないが明らかに値の張りそうな腕時計に
目を落とし唸りをあげた。
「もう切れてくる頃ですね、もし質問の答えが後者だとすると
探るのは骨が折れると思いますよ。」
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