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しかし、それにも意を介さず会長は見下したような目で見やった。
「ふん、須藤コーポレーションの坊やか。俺に立てついてお前の会社が
無事に済むと思ってるのか?」
「くっ…」
須藤が悔し気に呻く。
…と、その須藤の腕にそっと置かれる手が伸びた。
芳樹だ、先程まで微動だにしなかったのに何事かと須藤が会長から手を離す。
芳樹は顔を上げるとヒュっと一呼吸…次の瞬間、
会長のみぞおちにメキッと拳が撃ち込まれた。
「ホブゥッ」
会長の今まで聞いた事もないような奇声?に生徒会メンバーが驚愕の表情で固まる。
間髪入れずクルッと回った芳樹から会長の側頭部へ強烈な蹴りが繰り出された。
「ホウッーーー」
またしても奇声なのか悲鳴なのか分からない言葉を発し会長は部屋の側壁に置いてある
食器棚まで吹っ飛んだ。
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