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芳樹の目は据わっていた。
「な、なかむら…」
辛うじて立ち直った神田が芳樹に声を掛けるが、芳樹は完全無視したまま
その脇を通り過ぎ、流石お金持ち生徒会室に備え付けられたシステムキッチンまで
歩いて行く。
そのまま自称芳樹の四次元ポケットからイ〇ジンを取り出すと、全液投入したコップに
わずかに水を入れうがいをしだした。
静まり返った室内にガララァァァとうがいの音が響く…。
それを10回程繰り返しただろうか、中央まで戻って来ると何とか回復したのか
それでもまだ足元が覚束ないのか会長がデスクに体を持たれ掛け芳樹を睨んでいた。
その視線を綺麗に無視して芳樹はスマフォを取り出し何やら操作すると会長に質問した。
「会長、先程 俺に何をしましたか?」
やはり、あまりの失態に動揺しているのか会長はすんなり答える。
「何って…キスだが?それが何だ。」
「副会長がおっしゃってましたが誰にでもああいう事を?」
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