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4ターン目 クエスト「ゾンビの生態調査の手伝い」
「50万ゼニーと+歩合制あり……何でこんなに報酬が高いんだ?」
ゾンビの生態調査。前の手伝いは5万ゼニーだったはず。10倍になった理由が分からない。他のクエストはいつもと同じくらいの報酬なのに、なぜかこれだけ高くなっている。難易度が高いのか?
「お探しのクエストはゾンビの生態調査の手伝いですか?」
いつの間にかギルドの受付嬢のクリスがいた。何か事情を知った風な顔なのが気になるが、事情が聞けそうだ。
「クリス、なんで報酬がこんなにバカ高いんだ?危険なのか?」
「危険といえば危険。死ぬ可能性は少し高め。」
この子は、少し説明がいつも足りないと思う。
「クエストが危険なのなんて当たり前だろ?最悪、死んでも蘇生魔法が使える奴がいれば復活できる可能性だってあるし。それでも危険って何?」
「この時期のゾンビの生態調査の手伝いは危険だから」
「ゾンビをこそこそ観察するだけだろ?危険なんてそんなにないはずだが」
俺の知っている生態調査はそんな感じ。前の生態調査の手伝いを思い出して話したが、危険はあまりなかったがはず。この時期ってのが気になる。
「この時期の生態調査は何をする?」
「繁華街で酒を飲んで潰れるのが手伝いだから」
は?酒を飲むそんなことして生態調査なんてできないだろ?ゾンビは郊外にいる。
「ゾンビってアンデットだろ?なんで繁華街で酒飲むとゾンビに会えるんだ?」
「それは……ここからは、依頼人に聞いて。そういうクエスト契約なの。」
ますます怪しい。
そんなクエスト、聞いた事ない。ギルドの関係者から話せないクエストってなんだ?ギルドが受理したなら犯罪の片棒を担ぐことはないはず。何が危険なんだ?分からない。ゾンビ、生態調査、手伝い、酒飲んで酔い潰れる仕事、クエスト内容は依頼人からしか聞けない。少し不安ではある。不安ではあるが、荒くれ稼業の冒険者の駆け出しが引いては行けない気がする。
「わかった。で、その依頼人ってのは、どこに行けば会えるんだ?」
「お前の後ろだ」
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