1章 姫将

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降りた駅の名前は「大須観音」 銀色に水色の線が通った地下鉄を降りたホームには、独特の人たちが歩いていた。フリルの付いたゴスロリファッショをした人たちが歩くことすら珍しいのに、キャリーバッグを持ち歩いているのは、まさに疑問だ。 「どこかに泊まるのかしら」 そう思いながらも、私の周りを歩くのは、カラフルな髪色をしている人や耳に大きな穴を開けている人や、バックに隙間なくに缶バッチを貼り付けた人たちが改札口へと歩いて行った。
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