曽我と按司と芽衣

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 そして、芽衣は按司にまとわりつかなくなった。距離を保つようになった。 ※ ※ ※ 「あ、芽衣」  町で友達の光と歩いていると、芽衣が見えた。 「あ、按くん」  芽衣は戸惑った。  どうやら同じドーナツ屋さんに食べに来たらしい。 「芽衣―、知り合い?」  芽衣は友達と一緒だった。しきりに髪をいじる少女に言われて、芽衣はどもりながら言った。 「ん。んーん? ただのお隣さん。仲良くなんてないよ」  そう言われて、胸がずきんと痛んだ。 (なんで傷つくんだ)
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