始まり

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  ”まな板の上の鯉”状態の凪の華奢な体の上で。   柾也はブルリとその身を震わせた。 「あぁ ―― っふ……く ――っ」   微かに痙攣した柾也が凪のナカに自身の白濁を   勢い良く吐き出す。   ゆっくり弛緩していく体で乱れた気を整え、   柾也が凪のナカから自身を抜き出すと ――。   避妊具なしセッ*スで中出しの白濁が、   凪のソコからトロリと溢れた。   気怠そうに立ち上がって台所の冷蔵庫から   取って来た缶ビールを飲みながら戻った柾也へ、   凪が重い口を開く。                        「―― ね、柾也?」 「んー?」 「今日ね、妙子叔母さんが遊びに来たの」 「妙子、叔母さん?」 「ほら、東京に住んでる ――」 「あぁ! あのいっつも光りもんジャラジャラ付けてる  チョーお節介焼きの人か」       その例えが当たらずといえども遠からずで、   昨日自分が叔母さんと会った時のいでたちそのまま   だったので、思わず凪は小さく”プッ”と、   噴き出した。    「で、その叔母さんがどうしたよ」   今日の柾也はいつになく優しいので、   思い切って打ち明けようと、思ったが、   それでもまさか”見合いを勧められた”とは   言い難い凪だった。     「……あ、あのね、実はその叔母さんから、お見合い、  勧められてて……」   「な~んだそんな事か。深刻な顔するもんだから  一体何事かって、流石の俺も身構えちまったじゃん」   「……」 「大方、あのお節介焼き叔母さんの面子もある  ってんだろ? いいよ。この前みたく旨いもん  食って、相手の野朗は適当にあしらって、  帰って来りゃあいい」     それは ”適当にあしらえる相手”ならばだ。    
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