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「ねぇ、類ぃーゆーちゃん俺に対して酷い扱い何ですけど…」
真司が涙目で俺の顔を見る…そんな顔で俺を見るな気持ち悪い。
眉を寄せながら悠を観察してたら多分アイツはまだ緊張してるんだろう…初対面でテンション高い奴とか色々話しかけてくる奴には若干人見知りだし…その証拠に俺の腕にしがみつくし……これは長年いるから悠の行動が分かる。
「ほっとけば機嫌がよくなる…アイツは緊張すると人にぶつけたくなるんだ…」
「別に緊張してないわい!!」
「んじゃぁ、何で俺の腕にしがみつくだ?」
悠が体をビクッとする…多分図星なんだろう…面白いなぁ…。
「………迷子になりたくないからです」
お前は小学生3年以下か!!まさかの幼稚な嘘に俺も肩を震わせながら笑いを堪えてた。
「ぶっー!!やばっ、ゆーちゃん可愛い過ぎる!!」
真司も今の状況に笑った…そして今の発言に俺も同意する…男の癖に迷子になりたくない発言は可愛すぎる…。
「うわー!真司!!可愛いって言うな!!」
…まぁ男だから“可愛い”は禁句で悠も顔を真っ赤にしながら怒った。
「なら、迷子になるなら俺が手繋いであげようか?」
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