第57話 夢で以前から続きを見る異世界の話。

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ここを向いて、そこに行って○分動けば。これができる。 そんな説明。今までの教育や生活でする事はなかった。 でも、これが一番必要な事だと気付いたのは不思議な経験だった。 始めはそれじゃパソコンで作業するとかだと、説明になっていないのでは?と思ったが、実際は違う。 ○分と言う稼動説明が何をどうすれば○分で終わるのかと言う流れとなり、説明の必要性が重要化する分、各個人の能力に見合った方法と、より平均的な作業時間の把握が互いに、そして全体としてできるようになった。 逆に言えば、人により時間がバラバラな場合。それはシステムに問題が有ると言える為、議題にあげる理由が明確化し、人の能力や個々の指摘でなく、全体の問題として様々な問題をクリアしようとする媒体になるのだ。 今の世界に有るが、殆ど使われないこの動き方は。私を仕事や人間関係で大いに助けてくれる結果となった。 いやあ。夢ってすげえ。マジすげえ。理想の社会とかこんなんでいいんだ。難しいけど、簡単だなあ。 そうし始めて、周囲から受け入れられ。仕事は順調。我が課はみるみる結果を出し、本社からも業務の改善を提案できる程に急成長。 そして。数ヵ月後。めでたく首。うん。まあそうなるよね。 やっぱり難しいなあ。悪意。劣等感。偏見。勝てないわ。 ラク「この世界に敵意を感じるんだが」 余り良い事はしちゃいけないんですよ。 夢だし。夢だからこそ言える表現だった。 現実にこんな事を口にしたら、生きることそのものが難しくなってしまう程度に、社会に寄り添ってしまった。 そうだ。夢だし。死んでみるかな? ラク「殺したいのはこっちですよ。人の身体分散しといて死にたいとか。ワガママにも程がありますよ?」 ?なんですと? ラク「アルペジオで私の身体を無断で使い、政府関係者に逮捕されかけて強引に逃げたあなたが死んでしまったら、私はどうやって私の無実を証明するんでしょうか?」 ??? ラク「とりあえず、私はあなたを連行するまでは自殺していただく訳にはいきませんね」 まったく身に覚えがございません。が、ラクさんは何やらご立腹デスネ。 もう何が何だかわかりません。
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