誕生日が嫌いだ。

誕生日

私が彼に惹かれたのはなぜだろう。彼と初めて話した時、私は偶然にも誕生日で、初めての会話が彼の誕生日無意味論だった。普通、誕生日にそんなことを言われたら、テンションはだだ下がりだし、ムッとなるのかもしれない。
しかし、私は彼の話に納得していて面白いとさえ思っていた。面白いと思ったのは、子供じみた理屈を真顔で熱弁していた彼の話し方かもしれない。
その会話以来、私は彼と仲良くなり、いつからか付き合うようになっていた。