ばらばらの記憶

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私の記憶は床に落ちたパズルピースの様なものかもしれない。 時系列に沿って何となく並べてみても、そのピースが何時、どこの記憶なのかはっきりとしない。 セピア色で擦り切れた色合いのピースから、原色が目に痛いほどのはっきりとした色合いのピースまで、様々な色合いのピースが取り留めなく落ちている。 だから、『始まりが何時か』と聞かれても、『多分…小学校低学年くらいだったと思う』くらいにしか答えられない。 その行為が始まったきっかけは覚えておらず、気がついたら日常化していた。 そしてそれは、私が20歳になるまで続いた…。
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