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我慢できないほどの痛みを泣きながら訴える私に
「そのうち気持ちよくなるから大丈夫」
「声を出さずに静かにしていろ」
父はそう言って、自分がしたいように動いた。
痛みに耐えかねて逃げるように腰を引くと更に覆い被され、父の鳩尾に鼻と口が密着し、声を出すことも、呼吸も自由にはさせてもらえなかった事を覚えている。
息苦しさと痛みの中、少しでも早く終わることだけを祈り続けていたが、子供だった私にとってその時間はとても長く、苦痛に満ちていた。
涙が零れる目をぎゅっと瞑り、真っ暗闇の中でぎしぎしとベッドが軋む音や真上から聞こえる荒い息遣いだけを聞いて我慢し続けた。
父が満足してその行為が終わると、息苦しさからの開放とやっと終わったという安堵感を感じ、下腹部がジンジンと痛み、ぐわんぐわんと耳鳴りがして動けず、ぐったり横たわるのが常だった。
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