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「おはよー」 「おはようっ」 教室内で、いろんな声のおはようが飛び交う。 ……寝不足。 別にほっぺや口にキスされたわけじゃないのに、生娘な私は昨日の出来事のせいでほとんど眠れなかった。 開けっぱなしの教室の入口から、早瀬君がいつの間にか入ってきて、斜め3つ前の席に腰を下ろし、横にカバンをかけるのが目に入る。 「……」 すかさず、音も無く私の視界に入ってきた早瀬君。 私の緊張は瞬時にピークに達し、その時何故か中学2年生の頃のある朝のことがデジャヴのようにふっと頭に甦った。
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