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案の定。
翌日。
寝不足の私は、斜め3つ前の席の男の子が気になって気になって仕方なかった。
私の気苦労とは無関係とばかりに、授業中に欠伸をしている早瀬君。
その座っている後ろ姿を見て、なんとなく歯痒いような、それでいて目を逸らしたいような、いや、でももっと見ていたいような……。
私の心はチリチリとフワフワの間を右往左往していた。
今、数学の時間。
先生の声は、まるで一枚ガラスを隔てた所から聞こえてくるように、私の耳には届いても意識にまでは届かない。
当然だ。
だって意識は別なところにあるのだから。
授業理解していない方が、また早瀬君に教えてもらえるいい口実になるかも……。
ぼんやりとそんなことを考えてしまった私は、慌てて視線を黒板に戻した。
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