359人が本棚に入れています
本棚に追加
「……な、内緒」
ちらりと高田君を見てそう答えると、高田君は目を点にしてポカンとした。
「っえーー!?
何それ?
超モヤッとするじゃん」
「ハハッ。
果歩りん秘密主義だから」
恵美ちゃんが横で笑う。
「じゃあ諦める代わりに果歩りんちゃん、前髪上げておでこ出して」
「え?
こ、こう?」
私は言われるがままにおでこを出す。
ペシ。
高田君に右手の指の腹で軽く叩かれる。
というか指を置かれたって言う方が正しいか。
最初のコメントを投稿しよう!