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桜の舞うあの橋の上で
『好きです。付き合ってください』
言ったのは自分だった
アナタは耳を赤くして
『ハイ♪ヨロシクね』
子供のような笑顔で言った
毎日一緒だった
初デートは少し早めに着いた
待っていたアナタは不機嫌な顔で
『遅い!30分遅刻!』
『うそ!?時間間違えた?』
慌てる自分に
『ウソだよ、ゴメンね♪
早く会いたくて1時間前に着いちゃった』
クスクスと笑った
『…』
嬉しそうな笑顔を見るとなにも言えず、ニマニマと頬が緩む
『早く行くよ♪』
するりと掌を絡ませてきた
ビックリして…隣を歩くアナタを見ると耳が赤い…
テレてる…クスッ
緊張してるのは自分だけじゃなかったんだ
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