スーパースター

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中学から高校生の三年間は一番、男も 成長が著しい、近衛だってこんなに 変わったんだから、俺のことだって そう言う意味で分からないだけかもしれない。 本来、こんなに卑屈になる必要なんか無く、 ちゃんと全中で会っただろって言えば良いのは 頭では分かってる。 分かっていても、どうしても言えなかった。 プライドとは違う何かがあって それが何かとかは、全然分からなくて…… ただ泣きそうだったし、こんな顔、近衛には 絶対見られたくなかった。 どれだけ俺は自意識過剰だったんだ? ――名前すら覚えられてもいなかったなんて 放課後、練習に遅刻してしまった。 監督に校庭をを嫌という程走らされてしまったけど 目を腫らしてた姿を皆に晒したくなかった 俺にとっては有難かった。
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