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「うちのクラスの女子と付き合ってるんだって?」
……コイツ、そういえば3組か。
「別に付き合うとかじゃねーよ。
メアド交換しただけだし」
「OKしたことには変わりないじゃん。
女子メッチャ盛り上がってたよな?なぁ、近衛」
え?
ギョッとしたが振り向けずに走っていると、
真後ろから、
「ああ、そういえば何か言ってたな」
いつの間にか合流してきた近衛の声がした。
中村は尚も、
「中学の時も全部、向こうからだったし。
ユズって、見た目可愛いから結構モテんだよなぁ」
(やめろ!なーかーむーらー!!!!!!
余計な事をベラベラ喋ってるんじゃねーよ!)
心の中で絶叫していても、届くはずもなく。
ただ、近衛は、
「ふーん」
さして興味なさそうに相槌を打つその声に
なんとなくホッとする。
「まぁ、近衛はもっと凄かったろーな。
そういえば、入学して16人だっけ?今まで
告ってきたの」
(ええええええええええええ?)
そんなに告られてたんだ……
「へぇ~す、凄いな」
軽いショックを受けてるのは、誰に対してだ?
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