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【side 紘都】
白の教会で誓い合い、春に指輪を贈った。
療養中、翔さんに依頼して作ってもらった指輪。
足が完治して、頃合を見て白の教会で贈ろうと思ってた。
春、分かってる?
これは、結婚指輪だからね。
死という永遠の別れが来るまで、絶対に春を離さない。
教会を出て、家に戻る間も、珍しく手を繋いだままの春の手を、強く握って歩いた。
増築した家の方の玄関から入ると、そこには挨拶が済んだ桜太と七緒ちゃん…柚乃がいた。
七緒ちゃんも、あと数日で音羽家の仲間入りか。
その後、母さんとの約束通り、夕食を皆で食べ、部屋に戻る。
昨日同様、スケッチブックを開こうとした春の手を掴んで止める。
「紘都?」
今日くらいは、俺を優先してほしい。
「今日は、仕事しないで」
「…え?…でも…」
春がデザインを完成させたい気持ちは、重々分かってるけど。
「春翔…今日は、俺たち初夜ってことにならない?」
「…初…夜…」
本来は違うのも分かってるし、漕ぎ付けかもしれないけど、俺の気持ちではそうなんだ。
「そう…だから、いっぱい愛し合おう」
「ちょ…っ、んんっ!」
春が言葉を発する前に、唇を奪う。
早急に滑り込ませた舌で、歯列をなぞり、舌を絡ませ、口内の粘膜を隅々舌先で刺激する。
何度も首の角度を変え、激しいキスをしながら、春の服を脱がしてく。
骨折してた時、思うように春を抱けなくて、二度と嫌だと思った。
春が俺の上で腰を振る姿は、エロくて良かったけど…やっぱり、俺は組み敷いて、春を抱きたい。
キスをしながら、露わになった春の胸の飾りに、触れる。
「んっ…んんっ!…」
唇の隙間から漏れる春の声が、艶を出し始める。
執拗に指先で愛撫を繰り返すと、段々小さい飾りが、ぷっくりと芯を持ち、厭らしく尖る。
相変わらず、可愛くてエロい身体……
俺の…俺だけのものだ。
唇を離し、春の唇の端から零れる唾液を舐め取り、唇を春の耳元に寄せる。
「春翔…おっぱい気持ちいい?…厭らしい形になってるよ」
「んッ…ァあん…あっ、そんなことっ…言わないでっ」
耳の中に舌を這わせば、ビクンッと身体が跳ねる春。
敏感に反応するのが、可愛くて堪らない。
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