1.本の蟲

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「失礼します……」 早苗は扉から顔を出して中を見渡す。 20畳ほどの空間に机が6つほど。 壁際には丁寧にファイリングした資料などもあり、ごく一般的な事務室といった感じであった。 その部屋の中央の机、椅子に座って上を向き、口を開けて寝ている男性がいた。
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