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あれから一樹は怒ったまま家に帰っていった
一人、部屋で考える私
もう、何で一樹に振り回されっぱなしなんだろう
まあ、あれでも幼馴染みだし…
ストーカーの、件も気になる
一応、心配してるんだけどな……
でも、一緒に登校は…………
△ △ △ △ △
翌朝、私は早起きをして一樹の家に向かった。
なぜなら、仕方なく一樹と一緒に登校してあげるため
一晩、考えて決めた結果だ
「おはよう一樹」
家から出てきた一樹の前にヒョコッと私は顔を出す
少し驚いていたが、すぐに元の憎たらしい一樹に戻る
「ふーん。来たんだ」
「そう、来てあげたの」
ふん!来てあげたんだから感謝しなさいよね
上から目線で、フフンと鼻をならすと
一樹は突然、私の肩を引き寄せる
「ちょっと何!?」
そして一樹は耳元で囁いた
「いいから、このまま俺の腕を組め」
へ?
何?腕を組め?
ちょっとご冗談を!
一緒に登校するとは決めたけど、腕を組むなんて決めてないし
腕を組んだまま登校しちゃったら、私…… 女子全員、敵にまわしちゃうし!
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