プロローグ

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そんな一樹と私は高校生となり、一緒の公立高校へ通うこととなった。 そこでも、また 一樹は暴走する 一樹は成長しても、どこかベビーフェイスで 裏の顔を知らない女子にとっては母性本能がくすぐられると噂になっている。 頻繁にラヴレターなんかもらって帰ってきては、私の部屋で馬鹿にしながら口に出して読み、そのまま私の部屋へ読み捨てていく 私の部屋は、ごみ箱か!と叫びたいくらいの手紙の山 決まって言う台詞がこれだ 「クソ汚ねぇ字。読むの疲れたから、代わりに読んどいて。代わりに断りの返事書いて明日、俺に渡せよ」 私は貴方の執事ですか…?ねえ? 返事くらい自分で書きなさいよー あー腹立ち過ぎて頭が沸騰するわ 「あー、目疲れた。ちょっと寝てから帰るからベッド貸せ」 はいはいはい。いつもの お決まりのパターンですか、お坊っちゃま こうして一樹は、堂々と人のベッドを横取りして二時間の、オネンネタイムをとるのだ。 ん? 私の家はホテル代わり? そして次の日… あたかも自分で書いたかのような姿勢で (私が!)徹夜して適当に書いた断りの返事を持って一樹は、にこやかに女子に渡しに行く そして、女子に対して一樹は天使のように優しい微笑みを向けて 「ごめんね。僕、、君みたいに可愛いすぎる子と付き合うのが怖いんだ。だから、友達からって事じゃダメかな?」 と、自分の都合がいいように言うのである。 表上は可愛い子羊みたいな感じでも 裏側は卑劣な事しか言わない狼みたいな獣。 それが一樹の正体なのだ。
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