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助けたのは確かに月野だ
しかし、保健室まで一緒に行ったのは俺…
なぜ、こうも理不尽な事態が起きているのだろう…
目の前の実優は 日曜日の月野と会う為だけに必死になって服選びをしている。
俺は気にしながらも、興味がない素振りを見せるため 面白くもなんともないゲーム画面を睨む
「なぁ、さっきからニヤニヤしすぎて気持ち悪い」
実優は顔に出すぎなんだよ
日曜日、楽しみ過ぎてたまらないって感じじゃん
「うっさい。ニヤニヤじゃないの、ニコニコなの!これは」
顔を真っ赤にさせて、俺に歯向かう
「どっちだって同じだろ。気持ち悪いことには変わりないんだから」
いつも通り、嫌みを返した俺
それに対して実優は、「は?」と言葉を荒げ
「一樹、うっとうしいから帰って」
と俺を睨み付ける
は?うっとうしい?
本当、俺には冷たいんだな
「やだ。だって、母さん ガミガミうるさいし、ここなら自由だからな」
別に、ガミガミ五月蝿くはないけど、まあ ここにいる口実だな。
「もう好きにしたら?私は私で明日の支度があるからアンタに構ってらんないけどね」
別に構ってなんて頼んでないし
あーあ、俺は邪魔者扱いか
「別に構ってもらわなくていいし。逆に構わないでくれって感じだから」
ふん、何だよ
俺には、そんな顔してくれたことないのに
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