3 幼馴染みのアイツ (一樹side)

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助けたのは確かに月野だ しかし、保健室まで一緒に行ったのは俺… なぜ、こうも理不尽な事態が起きているのだろう… 目の前の実優は 日曜日の月野と会う為だけに必死になって服選びをしている。 俺は気にしながらも、興味がない素振りを見せるため 面白くもなんともないゲーム画面を睨む 「なぁ、さっきからニヤニヤしすぎて気持ち悪い」 実優は顔に出すぎなんだよ 日曜日、楽しみ過ぎてたまらないって感じじゃん 「うっさい。ニヤニヤじゃないの、ニコニコなの!これは」 顔を真っ赤にさせて、俺に歯向かう 「どっちだって同じだろ。気持ち悪いことには変わりないんだから」 いつも通り、嫌みを返した俺 それに対して実優は、「は?」と言葉を荒げ 「一樹、うっとうしいから帰って」 と俺を睨み付ける は?うっとうしい? 本当、俺には冷たいんだな 「やだ。だって、母さん ガミガミうるさいし、ここなら自由だからな」 別に、ガミガミ五月蝿くはないけど、まあ ここにいる口実だな。 「もう好きにしたら?私は私で明日の支度があるからアンタに構ってらんないけどね」 別に構ってなんて頼んでないし あーあ、俺は邪魔者扱いか 「別に構ってもらわなくていいし。逆に構わないでくれって感じだから」 ふん、何だよ 俺には、そんな顔してくれたことないのに
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