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しかし、実優はさっきから短いスカートばっか出すけど、まさか そのスカート穿いて月野と会うのかよ。
実優は分かってんのか?
相手は月野で友達かなんか知らないけど性別は男だということを
そんなん穿いて行ったら、だめだろ
俺は、見慣れてるからいいけど…
月野は見慣れてないわけだし
そもそも無防備過ぎる…
俺はベッドに置かれたスカートをチェックしたあと実優に口を開いた。
「あんまり短いの穿くなよ」
俺の言葉に実優の手が止まる
そしてベッドに広げられたスカートを見た実優
すかさず、俺は茶々をいれた
「実優の大根足は、ある意味 犯罪だからな。周りの迷惑になるから止めとけ」
実優はプクッとフグみたいに膨れて口をすぼめる
ふっ、いちいち反応が可愛いんだって…
照れ隠しにゲーム画面を見つめていると実優は残念そうな、落ち込んだ声で呟いた
「じゃあ、ズボンにしようかな… 」
いつも、穿いているジーンズをクローゼットの奥から取り出す
普段、穿いてる分 だいぶ古くなったジーンズ
いや、待て
いくらなんでも…
それを穿いていくのは、実優が可哀想だろ
月野の前で可愛い格好はしてほしくはないが、このジーンズだけは…… 自宅用にした方がいい
そう思った俺は少し考える
まあ、短いスカートじゃなければ問題ないだろ
だとすれば……
俺は、クローゼットの一番 端にかかっている見覚えのあった黄色いワンピースを見つけ、指を差した
「……それ、黄色のワンピース。それなら、いいんじゃないの?」
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