3 幼馴染みのアイツ (一樹side)

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「朝からずっと上の空だよ?こっちが話し掛けても気付いてくれないじゃん」 「それは……」 「だから、最近 仲が良い月野くんなら知ってるんじゃないかって思って聞いたんだけど… ねえ月野くん何か知らない?」 「え…あ、いや」 亜果利の問いに言葉に詰まる月野 その後 実優と、月野は目が一瞬合ったが二人して顔を赤くしながら目を背ける 絶対、何かありました。って態度だろ。 「亜果利、もう止めてよ」 顔を真っ赤にさせながら実優は眉をさげる 「じゃあ、教えて?実優の事、心配なんだから」 「…わ、わかったよ。ここじゃアレだから向こう行こう」 そう実優は言うと亜果利と教室を出ていく 残された俺と月野…… なぜか気まずい雰囲気…… そんな中、俺は口を開いた 「なあ、月野……」 「え?…」 「……実優のこと止めとけって言ったの覚えてる?」 俺の言葉に目をふせ泳がせる月野 「あれ…… 実優の好きな奴って俺の事だから」 月野は、「は?」と目を丸くさせ 俺を見た ふっ、おもしれぇ 戸惑うような月野の顔に俺は思わず吹き出した 「ぷっ、はは。月野は実優を好きなんだろ?分かりやす… 」 「…だったら、何?」 …は? 月野は声を低くして答えた は?何だよ。俺に挑発する気か?
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