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「悪いけど、実優は お前なんか好きじゃないからな」
「すごい自信あるんだね。一樹は」
「は?どうゆう意味だよ」
「別に… じゃあ、これ知っても その自信保てるのかな?」
「は?どういう意味だよ… 言わねぇと分からないだろ」
月野が何を言うのか正直、怖かった部分はある
たいして、自分に自信があるわけじゃない
ただ、 月野に憎まれ口の一つを言わないと気がすまなかっただけ
月野は口角を上げニヤリと笑うと俺に近づき……
耳元で、囁くように言った
「俺、佐伯とキスしたから」
と………
何も言えず固まる俺をバカにしたように見つめる月野
本気でヤバイと思ったのは、この瞬間からかもしれない。
俺は一番近くにいるのに、キスなんてしたことがない
そもそも中1の頃の俺はキスは、まだまだ先の事なのだと思っていたから 、まさか 実優が月野となんて……
考えられなかった……
それからの1年間…
俺にとっての中学生活(月野が転校するまで)の1年間は月野の言葉が頭から離れてくれなかった
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