3 幼馴染みのアイツ (一樹side)

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「悪いけど、実優は お前なんか好きじゃないからな」 「すごい自信あるんだね。一樹は」 「は?どうゆう意味だよ」 「別に… じゃあ、これ知っても その自信保てるのかな?」 「は?どういう意味だよ… 言わねぇと分からないだろ」 月野が何を言うのか正直、怖かった部分はある たいして、自分に自信があるわけじゃない ただ、 月野に憎まれ口の一つを言わないと気がすまなかっただけ 月野は口角を上げニヤリと笑うと俺に近づき…… 耳元で、囁くように言った 「俺、佐伯とキスしたから」 と……… 何も言えず固まる俺をバカにしたように見つめる月野 本気でヤバイと思ったのは、この瞬間からかもしれない。 俺は一番近くにいるのに、キスなんてしたことがない そもそも中1の頃の俺はキスは、まだまだ先の事なのだと思っていたから 、まさか 実優が月野となんて…… 考えられなかった…… それからの1年間… 俺にとっての中学生活(月野が転校するまで)の1年間は月野の言葉が頭から離れてくれなかった
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