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それに気付いた一樹が振り向き様に、冷たい視線を私に向ける
やばっ
後で面倒臭い事になる。
私は、必死な思いで笑いをこらえて自分の弁当に集中した。
「一樹くんって、可愛いからモテモテだよね。性格だって、めっちゃくちゃ良いし」
早苗は手を組ながら顎に乗せ、ウットリとした瞳を向ける
はぁ
早苗は、何も分かってない
アイツが、いや、一樹がどんな奴かを
本当、この場で あの姿を公開処刑にしたいくらいだわ
早苗、貴女は幻想を見てるのよ
目の前にいる天使の羽が生えたかのようにうつるアイツは、本当の姿じゃないの。
あー、言いたい。アイツの本性を言いまくりたい
でも、誰も私の言葉なんか聞いちゃくれないんだろうな……
「実優はいいよね。幼馴染みなんだもん、普通に会話したりできるんでしょ?」
「そりゃあ…… あんまり いいもんじゃないけど」
「何、言ってんのよ。いいに決まってるじゃない。周りの女子からしたら、もう羨ましすぎるを通り越して、ヤバイんじゃない?」
変わってあげられるなら、変わってあげたい。
幼馴染みの座を…
「ははは。大袈裟なんだよ」
苦笑いするしかないな。これは
くぅ~ 一樹のために 何で、いちいち作り笑いしなきゃいけないのよ。
本当、疲れる
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