4 揺れる心…

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------ 「一樹ー!バスケやってこーぜ」 放課後、クラスメイトの佐藤 和馬くんが一樹をバスケへ誘いに来た しかし、いつもの一樹ならバスケと聞くと用事がない限り付き合うのに、今日はなぜか断っている 「ごめん。今日は止めとく」 「え、まじかよ。珍しいな。何か用事でもあんの?」 器用にバスケットボールをクルクル人差し指で回しながら、向かってくる 「まあ。そんなところ」 クルクル回したバスケットボールを床に一度バウンドさせ左手に持ち直した後、クルリと教室内を見回し 「何だよ、つまんねーな。じゃあ、明日は ぜってぇ付き合えよ!……ま、たまには向井でも誘うかな」 そう言って一樹から去っていった 「ごめんな、和馬」 本当、めずらしい どうしたんだろう一樹 帰り支度をする一樹をボーっと眺めていたら、いきなり指摘された 「実優、月野来てんじゃねぇの?いいのかよ。教室にいて」 左手で、鞄を持ちながら一樹は顎で教室の窓の外を見ろと合図しながら言う 気が付けば月野くんは校門前に来ていた 他校の制服が、一際目立ち 月野くんは注目の的になっていた。 「早く行ってやれば?じゃあ、俺は帰るから。また明日な」 相変わらず右手はポケットにいれたまま立ち去る一樹 やっぱり、少し違和感は感じてたけれど… どうせ また、ウザイとか お節介とか言われるのが目に見えてる だから、私は月野くんを優先させた
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