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「同中だった前脇亜果利って知ってるだろ……」
え?亜果利?
まさか、亜果利と付き合ってるとか言わないよね…
でも、このタイミングで亜果利の名前が出てくるとか、やっぱり流れ的に……
「俺、今……亜果利と付き合ってる」
やっぱり……
「へぇ、そうなんだ」
それを私に教えて何になるのよ
今、ここにいる私が変に気まずいだけじゃん。
もう 今すぐにでも帰りたい…
こんな結果を聞くために私はここにいるんじゃない。
亜果利と付き合ってるなんて… 知りたくなかった
すると、突然 何かを思い出しながら月野くんが私に語りだした。
「俺も……佐伯の事は、中学一年生の時に好きだった。でも、あの時の俺は 今よりも子供で自分の気持ちに素直になれなくて、ただ好きって想いが空回りしてた…… でも、まさか映画館の時、事故みたいなもんだったけど 佐伯とキスできた事が、すごく嬉しくて(やった!)って叫びそうになったくらい、ものすごく嬉しかったんだ。…でも好きとか勢いでは言えなかったけど…」
私のファーストキス……
お互い固まっちゃって、映画の内容が入ってこなくて、、
月野くんの唇の感触が残ってた事を覚えてる
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