4 揺れる心…

14/22
前へ
/343ページ
次へ
「同中だった前脇亜果利って知ってるだろ……」 え?亜果利? まさか、亜果利と付き合ってるとか言わないよね… でも、このタイミングで亜果利の名前が出てくるとか、やっぱり流れ的に…… 「俺、今……亜果利と付き合ってる」 やっぱり…… 「へぇ、そうなんだ」 それを私に教えて何になるのよ 今、ここにいる私が変に気まずいだけじゃん。 もう 今すぐにでも帰りたい… こんな結果を聞くために私はここにいるんじゃない。 亜果利と付き合ってるなんて… 知りたくなかった すると、突然 何かを思い出しながら月野くんが私に語りだした。 「俺も……佐伯の事は、中学一年生の時に好きだった。でも、あの時の俺は 今よりも子供で自分の気持ちに素直になれなくて、ただ好きって想いが空回りしてた…… でも、まさか映画館の時、事故みたいなもんだったけど 佐伯とキスできた事が、すごく嬉しくて(やった!)って叫びそうになったくらい、ものすごく嬉しかったんだ。…でも好きとか勢いでは言えなかったけど…」 私のファーストキス…… お互い固まっちゃって、映画の内容が入ってこなくて、、 月野くんの唇の感触が残ってた事を覚えてる
/343ページ

最初のコメントを投稿しよう!

246人が本棚に入れています
本棚に追加