4 揺れる心…

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「ハァー。ったく…… 分かったよ。これはバスケで怪我したんじゃねぇよ」 一樹は深い溜め息をはきながら答えた 「ねぇ、私を助けた時なんでしょ?正直に答えて…」 私は鋭い眼差しで一樹を見つめる 一樹は、私から目をそらした後、再び溜め息をついて何か思いきったように口を開いた 「まあな。でも大した怪我じゃねぇから心配すんな」 ほらね。やっと自白した 「大したことあるから包帯巻いてるんでしょ?病院行ったんだよね?何て言われたの?」 私はグイグイせめる 「大した事ないって。実優は気にすんな。それより月野とどうだったんだよ、無事に付き合えたのか?」 は?何?今はそんな話してないでしょ 私は怪我の事を知りたいだけなのに また、そうやってカッコつける… 「一樹には関係ないでしょ?それより、怪我の具合が知りたいの」 私は、いてもたってもいられず一樹の目の前へと、詰め寄る。 すると、なぜか一樹の頬はピンク色に染まっていく。 そして……… 私から目をそらしながらボソッと呟いた 「……関係ないわけないだろ。バカ実優」
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