4 揺れる心…

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それからというもの、私は一樹を避けるようになり、また一樹も 私を避けるように家には来なくなった。 別に前々から迷惑してたし、来なくなって せいせいしてるけど…… でも……少しくらい一樹から話しかけてきてもいいんじゃないの? 私は、ちょっとだけ不満を感じていた。 そんな矢先のことだった… 「もうすぐ、夏休みだな!そこで皆にはサマーキャンプという学校行事に参加してもらう」 『えーー!!』 夏休み直前、いきなり先生からの宣告をされ それぞれ予定がある生徒からのブーイングの嵐 「まあまあまあ、仕方ないだろ。お前らの先輩も、この行事に参加してきたんだから。お前らの時だけないっていうのは、おかしいからな」 サマーキャンプか… もし、班決めがあるとしたら 一樹と一緒の班じゃないといいな…… 複雑な何とも言えない想いで、私は斜め前に座る一樹をボーっと見つめていた……
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