5 サマーキャンプは嵐の幕開け

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ーーーーーーー そして、サマーキャンプ当日… 「あーー暑い!暑すぎる!!」 カンカンに晴れた太陽の下 ただ突っ立ってるだけでもジワリと絡み付くような汗が滲み出る それぞれの班での仕事の役割はクーラーが効いた室内での食材切り係と、死ぬほど暑い屋外での薪集めと火おこし係に、わかれる そして、私は屋外係 一樹は屋内…… 何なのよ、普通 逆でしょ。逆! 薪を拾いながら、遠く先で女子生徒に囲まれている一樹を睨む 「佐伯さん、重そうだね。手伝おうか?」 いつの間にか、かなりの量を両手に抱えていた私。 そう言われると、けっこう重たいかも… 同じ班の羽鳥 快くんが私の薪を半分以上持ってくれた 「あ、ありがとう。羽鳥くん」 「佐伯さんは女の子でしょ。薪集めは僕逹の仕事なんだから、もっと頼ってよ」 「私、副班長だから…」 「そんなの、関係ないでしょ。女の子には変わりないんだから」 何て親切で優しい人 羽鳥くんとは、あまり話す機会もなくて ただのクラスメイトの一員って感じだったけど こんな好青年なら、早くに知り合いになっておけば良かったかな ハァ~ それに比べて一樹は…… 今すぐにでも羽鳥くんの爪の垢を煎じてあげたいくらいだよ
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