1 私の苦労は耐えない

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「膝枕してよ」 は?いきなり? 「嫌だよ。恥ずかしいし」 いくら、幼馴染みだからって膝枕は おかしいでしょ 「いいじゃん。ほら、早く 膝 貸せって」 膝、貸せって言われても私の膝はレンタル使用じゃないんだけどっ もう…… 「少しだけだよ」 こうして一樹は正座した私の太もも に頭を置き横になった 何なのこれは フワフワした一樹の髪の毛が太もも にあたり、何だか くすぐったい ちょっと何、私ったら赤くなってんのよ 「ねえ、もうそろそろ いいでしょ?重たいから、どいてよ」 「やだ。それに、俺は実優より体重 軽いから」 なっ! ムカツク!! 女の子はね、脂肪が付きやすいの! そりゃあ、最近 甘いもの食べ過ぎかなって思ってるけど…… 「とにかく、もうどいて。どかないと髪の毛 ワシャワシャしちゃうよ」 一樹は髪の毛を触られるのが一番、嫌らしい フワフワな、髪型が崩れるのが嫌なんだって。 本当、こういうとこ女の子みたい 「ったく、仕方ないなぁ。せっかく、もう少しで寝れそうだったのに」 は?寝るつもりだったの? どこまで自由人よ 他の女子に、同じことしたら喜んで何時間でも貸してくれるでしょうよ 「まっ、いーや。なあ実優…」 切り替え早! 「ん?何?」 「明日、俺と一緒に登校しよう」 え? 何で急に 今まで、一度も一緒に登校したことなんてなかったのに 何か企んでる?
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