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「フンシンは花の弟です。
お客さんたちに、花の誕生日だと言って同じプレゼントを買わせ、一つだけ残し他を換金していたんです」
なんだって。僕はまんまと騙されたというわけか。
「でも、どうか怒らないでください。
花の国は学校がまだまだ足りないんです。子どもたちのために、花とフンシンは金を貯めていました。
やり方は汚いけれど、皆さんのおかげでたくさんの子どもたちが救われるんです」
そうだったのか。
花ちゃん、本当のことを言ってくれたら、全財産を君にあげてもよかったのに。
「ありがとうございましたっ」
ボーイの言葉を背中に聞いた。
僕は家に帰って、ナクリという単語を調べた。
娜基莉とはクメール語で「A kind of flower」と訳されるのを知った。
【完】
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