プロローグ

4/6
前へ
/45ページ
次へ
銀色の光を放つ『ミィスリル』が空に大きく輝くころ イノが帰ってこないことにイノの同士リョウは心配になって、村の呪術師チコにイノの行方を探して貰うことにした。 「可哀想じゃがイリスはわしじゃどうにもならん。」 ロボットを自然治癒で治すのは無理だろう。 機能停止してほこりに汚れたイリスが可哀想でリョウ持ってきたのだ。 「それは仕方ないことです。イリが帰ってきてないようなのです。ソロソロ『沈黙』の時期に入るしイリスを置いたままですからなにかあったのかと心配で。」 リョウの言葉にチコはうなずき水が湧く岩の上に手を置く。 「イノは白い花が咲く谷間におる。ジェイドも一緒じゃ。闇が去ればもどるじゃろ。」 チコの言葉にリョウはタメ息ついた。 チコの予言はよくあたるそれを信じて待つしかないだろう。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加