プロローグ

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『沈黙の時』がすぎ空に明るさがもどった。 イリが黒い豹に似た生き物と帰ってきた。 「おとう、どこにいってたの?いなくなったからみんな心配したじゃない。」 養子のミオがイノの胸をこぶしでたたく。 「ごめんな。心配かけて。」 ミオを優しくて抱きしめる。 「この子は聖霊?」 「タイガーて言う聖獣らしい。」 ふーんといいながらミオは頭をなでる。 目をほそめてグルグルと喉をならす。 「リョウ、ダイヤさん心配かけました。」 イノの帰りを聞いてかけつけたリョウと奥さんに謝る。 「無事でなによりだ。ジェイドは一緒じゃないのか?」 「あいつはまた旅に行ったよ。」 そうかとリョウは空を見上げる。 「良かった。イリさん貴方もジェイも村の仲間よ。もう黙っていなくならならないでね。」 ダイヤの言葉がイノの中に優しくしみていった。
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