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その日は曇りだった。
帰りがけ、いつものようにジョリーと皆が
楽しそうにサッカーをしてるのを見かけた。
その時は例の乱暴者トリオとその取り巻きの計8人で遊んでいた。
本当に楽しそうに遊んでいた。
ジョリーも
楽しいね!嬉しいね!皆大好きだよ!
と全身で表現しているようにキラキラと一際輝いて見えた。
それは太陽の煌めきを思わせた。
私は4年生のお姉さんと、同級生の女の子と3人で帰宅。
帰宅後、ランドセルを置いて
出迎えた母親に伝えて遊びに通学路に戻る。
田んぼ、土手道、野生の花や自生している桑やアケビがあったり
四季折々の草花を楽しめたので、
「妖精ごっこ」等の一人遊びが大好きな私は、
よく通学路で遊んでいた。
そして通学路の途中で、前方から先程見かけた8人の男の子たちが、
ジョリーを真ん中に囲い、
楽しそうに騒ぎながらこちらに向かってくるのが見えた。
いや、走ってきた、と表現すべきか?
私は、直感で何だか嫌な感じがした。
不意に近づいてくる彼らとジョリーに異様な程の恐怖を感じ、
咄嗟に近くにあった竹林のなかに身を隠した。
恐怖に身を震わせつつ、彼らが通りすぎるのを待つ。
幸いな事に、
彼らはワンちゃんに夢中で私には
…というより周りには全く気づいていないようだった。
何故、嫌な感じがしたのだろう?
段々彼らが近づいて来る。
胸が痛いほどドキドキし、冷や汗が噴き出す。
「や~い」「ばぁかばぁか」「ほ~らこの野郎」
と楽しそうに叫んでいる。
楽しそう…。
確かに楽しそうなのに、何かがおかしい。
バン、ボン、バスッ
鈍い音も聞こえてくる。
恐怖に震えおののきながら、
竹林の影から見ていると…
信じられない光景が目に飛び込んできた。
嫌な感じがした原因がそこにあった。
私は瞬時に凍りついた。
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