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第一話 その犬はある日突然やってきた
天国の君へ
長い間、言えなかった想い。
もう君は、とっくに許してくれていたのに。
許せなかったのは私自身…。
何よりも君は
最初から誰の事も恨んでなんかいなかったのにね。
有難う。
君の事、忘れない。
「無償の愛」
そして「許し」を体現してくれた君へ。
…これは、レクイエムである。
当時、
あまりの衝撃と罪悪感で長い間封印していた事を、
ここに書き記す事によって彼に捧げたい。
彼が確かに生きてそこに存在したと言う証を、
懺悔の気持ちと共にここに記す。
この作品を今は亡き「ジョリー」に捧げる。
大和撫子
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