元の世界へ

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目を開けると見覚えのない屋内のようだ。 「ここは…?」 別棟だよ、と簡潔に答えてくれる。 「ここは鍵をしていたはずなのに君はどうやって入ったんだい?」 キゼが探るように見てくる。 「いえ、黄色い彼岸花を見つけてそのまま意識を失ったみたいです。」 質問の答えになっていない自覚はあるが私はそうとしか覚えていない。 「まぁ…いいか…」 キゼはため息を1つついた。 「あのね、あのね!君が帰れる方法見つかったんだよっ!!」 シロがしたり顔だ。 ずっと声をかけてくれていたのはシロなんだと再認識した。 「鈴も5つ揃ってるね…じゃあ君の願いを聞こう。」 キゼは突拍子もないことを言う。
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