冬の日の殺人

63/63
575人が本棚に入れています
本棚に追加
/680ページ
「殺人か?」  違うんじゃない、と言いながら、手にしていたコートを羽織り、階段に向かう。  あのコートはクリーニングに出したので、今日はAラインの黒いコートだった。 「お前、車あるのか?  乗せてってやろうか」  ああ、そうね、と漱子は早口に答えた。
/680ページ

最初のコメントを投稿しよう!