変死体とストーカー

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「妻に愛されないなんて、プライドが許さなかったんでしょう。  ストーカーみたいになって、私が浮気してるんじゃないかと疑って、現場でも携帯鳴らして。  でも私、仕事をやめたくなかった。  仕事が好きだからっていうより、きっと、『榊原の妻』になりたくなかったのよ」  それ以上の追求を拒むように再び窓に顔を向ける。  二人は黙って車の振動音を聞いていた。
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